セレクトショップの個性とこだわり

お客様に伝わらない価値は、存在しないのと同じではないでしょうか。 セレクトショップ型の古本買取店において、 いい本を置くだけではダメで、この本が
なぜいいのかというアピールが欠かせません。

そして、この古本買取店で買ってよかった、とお客様に思っていただくことが、 何よりも大事な点だと思います。 何を買ったかはもとより、そのお店で買ったこと自体が豊かな経験になるように配慮するということです。 目に見えない満足感を同時に売るのです。 そうでなければお客様は満足してくれないのではないでしょうか。

ですから、出店場所も重要だと思います。 商店街の二階などで、隠れ家レストランのように営業しているお店も多いようです。 店内の調度や照明、音楽など雰囲気にこだわりをうかがわせるのも、 このタイプの底の特徴に感じます。 当然、サイトも個性的な印象を与えるような作りになっているでしょう。 ターゲット、いわゆる客層ですが、 普通は自分と趣味が近い人をお客様として迎えるのが一般的です。

本屋は商品の数自体が膨大なので、商品知識として本の内容を覚えていくのは限界があります。 ですから、自分の読書体験を基礎にして品揃えをしていくわけで、 その品揃えに共感してくれる層をターゲットに据えるようにするといいでしょう。 次にねらうべき分野とはどういったものでしょうか。 昨今の流行はビジュアル系の本に偏っています。 また、古典といわれるような本は著作権が切れ
ているので、 ネットを通じて無料で読めるようになってきました。 今後、ますますその範囲が広がっていくのは明らかです。

このようなことから、古本買取店が扱う品目はネットに載りにくい 「本の質感」や「大判の一覧性」に向かいつつあるのではないでしょうか。 本の情報が簡単に手に入るようになったことで、 むしろ現物がほしいというニーズは高まっているようです。 そのなかで美術書など「画像と現物の差が大きいもの」が、 古書でも人気となっていると感じています。

しかし、この分野にはすでに多くの業者が参入しているようです。 これから新規で商売を始めるなら、それ以外の分野をねらうほうが得策かもしれません。