古本買取におけるセレクトショップ経営方法

とくに本好きというわけではない一般の人向けの新古書店の台頭によって、 従来型の古本買取店は普通の顧客を失いました。 けれどもそれがむしろ、特殊な顧客だけを想定した趣味的な経営を成り立たせる 新たな可能性を開いたのではないでしょうか。

その意味では、個性派古本買取店は従来の古書業界の人脈から発生したものではなく、 新古書店へのアンチテーゼとして発生したともいえそうです。 新古書店は一般書の専門店なので、その枠ではくくれない、 そこからはみ出す本が世の中にはたくさんあります。 そういう本を店主の選択眼によって選んでいくのが、セレクトショップ型の古書店だと思います。 セレクトショップ型個性派古本買取店は、リアル店舗だけでなく ウェプサイト上でも作れますが、この場合、シナジー効果をねらったものが多いようです。

こうしたセレクトショップ型のビジネスモデルを採用するにあたって、 重要なのはお店のコンセプトを決めることではないでしょうか。 個性的なお店にするためには、お店自体を劇的空間として演出する必要があります。 どんな内装にするかなど中身を伝えるセンスが間われます。

もちろん、最も重要なのは品揃えで、「引き算の棚作り」を心がけます。 世の中にたくさんある本のなかで、何を置かないか、つまり、マイナスの品揃えです。 お店に並べるものはお勧めの本に限るのがよさそうです。 しかも、ダラダラと並べてはいけないでしょう。 何らかのテーマに沿った陳列になるようにして、棚には文脈を作ってみましょう。 美術館でいうキュレーションのようなものです。